文献紹介 |
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ヒト血漿中のエルロチニブ測定手法の開発-SLE と HILIC-MS/MS を組み合わせた自動分析法の開発と評価-ISOLUTE SLE+による抽出の回収率や再現性が具体的に報告されています。HILIC-MS/MSの分析条件等も詳細に報告されていますので、 エルロチニブの分析に限らず参考にして頂ければ幸いです。 Automatic Supported Liquid Extraction (SLE) Coupled with HILIC-MS/MS: An Application to Method Development and Validation of Erlotinib in Human Plasma * Author to whom correspondence should be addressed. |
Abstract(和訳):Supported Liquid Extraction(SLE)とHILIC-MS/MS**を組み合わせた新しい分析手法を開発しバリデーションを行ったので報告する。ヒト血漿サンプルに含まれる エルロチニブを定量測定する新しい分析手法で、ISOLUTE SLE+*を用いて抽出した分析サンプルは溶媒蒸発と再調整(再溶解)を行うことなく、直接HILIC-MS/MSシステムで測定できるため、シンプル且つ迅速な分析手法と言える。内部標準にはErlotinib-d6を使用した。SLEを用いた エルロチニブ抽出の回収率は101.3%だった。検量線の範囲は2-2,000ng/mLで、サンプル量は0.100mL、線形相関係数は>0.999だった。この分析手法を評価したところ十分な精度と正確度が確認された:同時再現性(n=6)CV 5.9%未満(定量下限濃度(LLOQ)においてはCV 8.4%未満)、定量性は98.0–106.0%、日差再現性(n=18)CV 3.2%未満 (LLOQ においてはCV 1.5%未満)、定量性は100.0–103.2%だった。サンプル希釈の精度については別途評価を行った。血漿サンプルの安定性試験では、ヒト血漿中の エルロチニブは凍結-再溶解3回まで安定(名目値の100.0 – 104.5%)、室温保存では24時間安定(名目値の100.0–104.8%) 、227日間の凍結保存では-20 ºC (名目値の91.5–94.5%)と-70 ºC (名目値の93.3–93.8%)で共に安定だった。HILIC-MS/MS分析ではSLEからの抽出液を直接測定したが、マトリックス効果は特には認められず(6.3%未満)、この新しい分析手法が臨床研究において有効に適用できることが示された。
表2:ヒト血漿からのエルロチニブの抽出:SLE、LLE及びPPT (文献から抜粋) 従来のタンパク質沈澱法や液液抽出に比較してSLEの回収率が優れていることが示されています |
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http://www.mdpi.com/1999-4923/2/2/105/ 導入製品ISOLUTE SLE+ |
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