Biotage® PeptiRen-96 C18 100 Å 500 mg Plates
ハイスループットペプチド固相抽出プレート


5ステップでペプチド96検体パラレル精製
PeptiRenは、96ウェルのプレートに逆相C18のシリカゲルベースの充填剤を搭載した固相抽出製品です。
充填量は1ウェルあたり500 mgと業界最大の充填量を搭載しているため、幅広いハイスループット合成スケールのクリーンアップに対応可能です。
クリーンアップの工程はわずか5ステップで完了します。ペプチドのフラクションを鎖状・環状問わず、1回ですべて溶出できるので、どのフラクションを回収するかの意思決定が不要です。
このような実験をされている方にオススメ
- ペプチドのスクリーニング合成後の粗精製(クリーンアップ)
- 10μmolのペプチドライブラリー作成のため粗精製(クリーンアップ)
- 活性ペプチドの配列最適化合成ための粗精製(クリーンアップ)
メリット
ScreeningあるいはHit-to-leadのステージにおいて、ペプチドライブラリーの作成からアッセイまでの期間が短縮され、候補選択のサイクルを加速します。溶媒削減にも大きく貢献します。

- 簡単に早く、誰でもミスなく長鎖のペプチドライブラリー精製
- 1回の溶出で全ペプチド回収
- 安定した溶出挙動の再現性
テクノロジー
1.固相抽出(SPE)
固相抽出(SPE)は、LCMSで分析する前に様々な種類のサンプルをクリーンアップするために一般的に使用されるメソッドです。
バイオタージはこれまで培ってきた分析化学分野におけるSPE技術、低分子化合物とペプチドの精製カラム技術をもとに、ペプチドライブラリーのハイスループット精製に最適なソリューションを開発しました。
次の5つのステップでクリーンアップします。

2.ペプチドライブラリーのクリーンアップに最も適したメディアの採用
複雑で長いペプチドをSPEで効率的にクリーンアップするためのメディアを見つけることは容易ではありません。
メディアのパラメータ(特に粒子径と細孔径)は、精製効率に多大な影響を与えます。
従来のSPEアプリケーションに使用される市販の逆相メディアは、様々な粒子パラメータで製造されており、溶出予測と一致しなかったり、サンプル回収率に影響を与える可能性があります。
バイオタージはペプチドライブラリーのクリーンアップに最も適したメディアを特定することに成功しました。
PeptiRenは65%アセトニリル濃度で目的のペプチドをすべて溶出できました。これは通常のSPEと異なり一度の溶出のみでペプチドを溶出しています。

ペプチドのクリーンアップに使用される吸着剤のクロマト比較

使用した吸着剤

使用したペプチド
よくある質問と回答
Q1: PetiRen-96の”Ren”はどのような意味ですか?
A1: スウェーデン語のネーミングの伝統に則り、renはスウェーデン語です。英語で「clean」という意味になります。
Q2: 他社の自動化システムで使用することは可能ですか?
A2: 他社のプラットフォーム用のメソッドは提供していません。これらのプラットフォームのソフトウェアは複雑であるため、推奨しません。メソッド開発やプログラミングも面倒で複雑なため、エンジニアが必要になるケースが多いです。Extraheraでは、直感的に操作できるUIのため、自分で容易に設定変更できます。多くの異なるメソッドに適応させることができるため、柔軟性が高まります。
Q3: PeptiRenプレートを部分的に使用することはできますか?
A3: はい、可能です。ただし、一度開封したプレートは、直射日光を避け、デシケーターに保管することをお勧めします。使わない部分は予めシールで保護することで、汚染リスクを回避できます。
Q4: どの程度の純度が期待できますか?
A4: 初期のスクリーニングに求められる純度(>60%)を目安にしていただければと思います。数残基違いの欠損ペプチドを分離するような、高い純度を求める場合には適していません。脱保護・脱レジンしたカクテルから、塩、残存側鎖保護基、残存スカベンジャーを除去する用途で設計されています。
Q5: Biotage® Extrahera™ とPeptiRen専用のBiotage® Extrahera™ – PeptiRenの違いを簡単に教えてください。
A5: Extraheraは96および48固定ウェルプレートフォーマット、または1、3および6mLカラム用の自動化システムです。一方、PeptiRenによるパラレルペプチド精製には96固定ウェルプレートフォーマットの96ポジション構成しか必要ありません。そのため、Extrahera-PeptiRenは無駄をなくし最適化した構成になっています。また、ペプチド精製用のSPEメソッドがあらかじめ最適化されてインストールされているのが特長です。詳細はBiotage® Extrahera™ – PeptiRenの製品情報ページをご確認ください。