バイオタージ・ジャパン株式会社

【vol.6】抗体医薬;がん細胞を食べやすいようにトッピング

ライフサイエンスに関連するトピックを毎月お届け致します。6回目となる今月は、進化する「抗体医薬」をテーマに免疫細胞が「がん細胞」を食べやすいようにトッピングする抗体を紹介します。今回のおはなしの中心は CD47-SIRPα(signal-regulatory protein α)シグナル伝達経路を阻害することで「do not eat me」という「がん細胞」からのメッセージを打ち消してしまう抗体医薬の作用メカニズムについてです。

Advancing into immuno-oncology
byondis (http://www.byondis.com)
Biopharma Dealmakers (Biopharm Deal)
March 2022, ISSN 2730-6283 (online)
Figure 1.より抜粋

「がん細胞」をターゲットとする mAb(モノクローナル抗体)により惹きよせられた phagocyte の様子(左)。CD47-SIRPα シグナル伝達経路が適切にはたらいていると「do not eat me」というメッセージを「がん細胞」が発信し、phagocyte からの攻撃を未然に防ぐことができる(中央)。この経路を BYON4228 で阻害すると「がん細胞」はメッセージを発信することができなくなり、phagocyte により始末される(右)。

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