【ユーザーインタビュー】UV や RI での検出が難しい糖鎖の精製に Biotage® Selekt-ELSD が大活躍
九州大学薬物分子設計学平井研究室 寄立先生
九州大学薬物分子設計学平井研究室 寄立先生
UV や RI での検出が難しい糖鎖の精製に
Biotage® Selekt-ELSD が大活躍
-精製効率が上がることで学生が積極的に実験に取り組むようになった-
九州大学薬物分子設計学研究室平井研では、生物活性分子そのものの合成研究だけでなく、有機化学・生物学の知見を利活用して新しい生物活性分子を創り出す研究に取り組まれています。今回は、超高速フラッシュ自動精製装置 Biotage® Selekt に ELSD(蒸発光散乱検出器)を接続し、LC 用分取カラムを用いて合成分子の精製を行っておられる寄立麻琴先生、学生の工藤のゆりさん、前田梨紗さん、三浦大志さんにお話を伺いました。
【抱えていた課題】
UV や RI で検出しにくい化合物が増えて精製に費やす時間が膨大になっていた
【導入の結果・メリット】
- Selekt と ELSD の導入で検出可能&短時間で精製ができるようになった。
- 授業の合間に精製に取り組むなど精製に対して前向きな変化が現れた。
- PDA で化合物の吸収スペクトルが見れるので化合物の特性理解に貢献。
- LC 分取カラムを Selekt に接続することでフラッシュ精製のように LC 分取できるのが利点。
編集後記
先日、右足裏に若干の違和感があり、見ると指のつけ根がやや膨らんでいました。一週間しても違和感は消えず、皮膚科に行ったところ、医師が「あ~、何か刺さっていますね」と、俯せになっている私に声をかけ、すぐさま、摘出に取り掛かりました。こちらは俯せで、何をされているか見えません。医師と看護師が「なかなか頭がでないね」「もっと削ってみてはどうですか?」などと会話するのを聞きながら、ゾリゾリと足裏を削られる感触に耐えていたところ、「頭が出た!」「慎重に慎重に」「もっとルーペを近くに!」と大騒ぎし、「やった~!」とワールドカップ並みの歓声を上げて、その取れた物体を見せてくれました。
それは、なんと、5mmほどの髪の毛の毛先でした。
髪の毛が? と、呆れていたところ、医師が「足に刺さって来院したのは、開業以来3人目ですが、美容師の方々は、よく手指の間に刺さって来院されますよ」とのこと。
ウオーキングで足裏を強くして、体重もちょっとは減らそうと思った瞬間でした。
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担当 : 及能
編集長: 大石