ニュースレター：2022年4月14日号

「試料を希釈して、高性能MSで測定すれば前処理は不要？」　本当にそうでしょうか？
微量ターゲット測定の場合はマトリクスの影響をたいへん受けやすいです。

煩雑な前処理構築を、効率的に行う３つのポイントをご紹介します。

（１）最初に得たい分析値の種類や質をイメージすること

（２）前処理の引き出し（選択肢）を多く持っておくこと

（３）簡単な方法から試すことで，最低限必要な前処理法を適切に設定すること

これらの体系のイントロについて、LC/MS分析士四段が、簡潔に概説いたします。

【いまさら聞けない？！  分析前処理の自動化の落とし穴】

良い分析結果を得るには化合物ごとに前処理方法の検討・最適化が必要です。つまり自動化システム上で編集作業が発生します。

分析前処理の自動化には大型分注機を導入すればいいという話を耳にしますが、実はそう単純な話ではありません。

「フィルタープレートを使った除タンパク処理の自動化について検討。大型分注機の使い勝手が悪いと感じておりもっと省略化できないか検討していたところ、Extrahera がニーズにマッチしていた。」 （製薬メーカーA様）　このような導入事例の背景を、LC/MS分析士三段が概説します。