ニュースレター:2020年6月9日号

ニュースレター2020

【新製品】
―ISOLUTE® Multi-Clean―
総アフラトキシン前処理に適した多機能カラム

【新製品】
― ISOLUTE® Multi-Clean ―

総アフラトキシン前処理に適した多機能カラムを発売しました。

ISOLUTE® Multi-Cleanは、さまざまな食品試料中のマトリックスを除去するために開発された多機能前処理カラムです。一例として、落花生中にカビ毒の一種であるアフラトキシンを添加した試料の分析に適用しました。その結果、夾雑物が除去でき、良好な回収率、再現性が得られました。

製品番号 説明 数量
925-0100-C ISOLUTE Multi-Clean 1g / 6mL 30
925-0050-B ISOLUTE Multi-Clean 500mg / 3mL 50

編集後記

今年の春は、自粛で自宅で過ごすことが多く、おかげで近隣を散歩する機会が増えました。私の自宅は多摩川の河口付近にあります。高度成長期にあった子どものころに眺めた多摩川は、生活排水で泡だらけ、臭いもひどく近づくことさえはばかられる川でした。現在、多摩川べりに立つと、多様な植物とともに、コサギ、カワウ、カルガモ、カワセミ、カモメなどの鳥も見ることができます。

久しぶりに多摩川に散歩に出てみると、見たこともない鳥が集団になって飛んでいます。黒い頭に黄色いくちばし、灰色の翼と胴体を十字架のように広げ、時折急降下して川にダイブします。ネット調べてみたら、「コアジサシ」という鳥でした。渡り鳥で、冬はオーストラリアで越冬し、夏に日本の水辺で繁殖をするとのこと。ダイブしているのは、この時期遡上するアユなどの魚をとらえているようです。

鳥が戻ったということは、多くの魚も多摩川に戻ってきたということ。東京都環境公社によると、下水処理場の整備や、排水の規制により、1970年代BOD値が10mg/L以上あったのが、1990年代後半には、2mg/Lまで下がったのだそうです。

見回せば、昨年の台風の爪痕はまだ残るものの、色とりどりの草花が河川敷を埋め尽くしています。自粛でストレスが多い春でしいたが、思わぬ多摩川の変貌には大いに癒されました。

経理中田でした。

BOD値:生物化学的酸素要求量

担当:       中田 芽美
編集長:    中川 俊哉

次の投稿
ニュースレター:2020年6月30日号
前の投稿
ニュースレター:2020年6月2日号