ニュースレター:第8号

 

第8号:2008年1月18日







今号のハイライト















  • 【便利ツール紹介】 Work-Up SPE セレクションガイド
    SPEツールを有効活用!有機合成の後処理に使えるSPE



  • 【テクニカルTips】 Initiator テクニカルTips
    マイクロウェーブ反応活用促進!反応溶媒選択のヒント



  • 【テクニカルノート】 PS-Isocyanate

    求核試薬を除去!アミンなどの過剰試薬の除去に


 


 










【便利ツール紹介】 Work-Up SPE セレクションガイド
SPEツールを有効活用!有機合成の後処理に使えるSPE

 


反応後の後処理には分液ロートを用いた液液抽出やショートパスカラムでの不純物除去、またはカラムクロマトグラフィーを用いた複数の化合物を単離するなど様々な手法が応用されています。特に最近ではフラッシュクロマトを用いて、残存触媒の濾過を兼ねて精製まで行ってしまうケースが多いようです。しかしながら、選択的な反応を実施した場合においては、ある程度混合物の純度を上げて、その後再結晶という方法でも十分次の段階での反応・評価に使用できる場合があります。その様なちょっとした精製にはSPEの技術を応用すると効果的です。


今回は、簡易に使用できるSPE製品をチャートにしてみました。今後のニュースレターではこれらアイテムの活用方法についてご案内させて頂く予定です。


 







 Work-Up SPEセレクションガイドこちらから  (104.4 KB)








【テクニカルTips】 Initiator テクニカルTips


マイクロウェーブ反応活用促進!反応溶媒選択のヒント


 


マイクロウェーブ合成装置を用いて条件検討を行う際、適切な溶媒をどうのように選択するかが時折話題にあげられます。マイクロウェーブを用いた加熱実験では、対象物質に極性があるかないかでその熱的挙動は全く変わってきます。例えば、極性のある水ですが、不純物を程良く含んだ水道水と不純物を濾過した蒸留水とでは、前者の方が目的温度に早く到達します。これは水道水に含まれるミネラル成分が加熱を支援した結果によるものです。また、BiotageのINITIATORを用いた場合、反応容器が密閉系のため溶媒の沸点以上の温度設定が可能です。これにより沸点を超えた溶媒がガス化し、加圧状態となり、その状態で反応を行うことも可能です。


 


 






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【テクニカルノート】 PS-Isocyanateスカベンジャーレジン


求核試薬を除去!アミンなどの過剰試薬の除去に


 


PS-Isocyanate は、アミンやアルコキシドを含む求核試薬などの除去に用いられます。溶液中の過剰な求核試薬を素早く取り除くことが出来るため、反応を終了させる目的で使用されることもあります。Isocyanate部位と求核剤との反応は、低分子が副生成物として遊離することなく起こり、濾過により取り除けます。



 






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