ジペプチド,トリペプチド,テトラペプチド保護体の分離

ターゲット化合物

事例14 ターゲット化合物の構造式
事例14 混合物のHPLCデータで4本のピークを確認

HPLC Condition: CH3CN:1% HCO2H in H2O = 5:95 to 95:5 30 min (COSMOSIL C18)

混合物の逆相 HPLCデータ

Peak 1 ジペプチド (minor 1)
Peak 6 トリペプチド (target)
Peak 9  テトラペプチド (minor 2)
Peak 11 構造未知化合物

精製は順相系で実施 Sfär HC 10g 使用

サンプルチャージ方法

混合物(200mg)をジクロロメタンに溶解後,ピペットでフリットにダイレクトチャージ (洗い込みを含めて3mL)。その後エアパージ機能を使用し溶液をシリカゲルに浸透させた。

Flashチャート、条件等

事例14 Isolera順相精製のメソッドとクロマトグラム
事例14 Isoleraクロマトグラムのグラジエント条件テーブル
事例14 Isoleraクロマトグラムのフラクションとペプチドの対応表。純度はFr2≥98%, Fr5-13≥98%, Fr16-19≥95%。

A: AcOEt  B: CH2Cl2 C: MeOHで設定することで一度に精製できた。Yield: ca. 40%

コメント

順相で精製(3溶媒系で精製、逆相条件より溶媒除去等が容易だったため採用)

Fr14-Fr15で混ざった画分が生じたが、AcOEt 100%を+3CV流せば分けられていただろう。(新型の装置Selektで改善されるか、試してみたい)

2-4残基の保護アミノ酸の単離であれば,この条件は汎用性良好。

情報提供:国立大学(東海地区)