Biotage® V-10 Touch は、迅速な溶媒エバポレーションを実現した高速濃縮装置です。
水溶液だけではなく、有機溶媒も従来のロータリーもしくは遠心タイプに比べて最大40倍もの早さで留去します。また、サンプルを過剰な加熱や突沸から守ります。
ユーザーインタビュー (V-10 Touch)
UBE株式会社(旧:宇部興産株式会社)
V-10 Touch導入で、DMFを使ったサイズ排除
クロマトグラフィーも精製の選択肢になった
岐阜薬科大学合成薬品製造学研究室 伊藤先生
V-10 Touchの導入で連続した
合成ワークフローの自動化を実現
V-10 Touch 特長
3種のドライ方式
高速バイアル回転、加温エアー吹き付け、そして減圧の3種のテクニックを組み合わせることで、従来のロータリーもしくは遠心タイプに比べて最大40倍もの早さでサンプルをエバポレーションします。
このユニークなシステムは、沸点30℃~160℃の溶液を高速で完璧にエバポレーションします。
多様な自動システム
V-10 Touch は条件やバイアルサイズを変更せずに乾燥させ、グラムスケールのサンプルだけでなくバイアル毎に 1mg のサンプルを乾燥させる場合にも効果的です。
単一サンプル(12 mL 迄)や、ポンプを用いて送液し大量のサンプルを濃縮したり、それぞれの容器に分配された多種のサンプルをリキッドハンドラーを用いたり、または HPLC のサンプルループから直接とったサンプルなどをエバポレーションします。
▼協働ロボットとの組み合わせでワークフローの自動化にも最適
▼凍結乾燥も可能
1ml程度の水溶液なら30分以内で粉末化が可能です。
通常の凍結乾燥機は、事前にサンプル溶液を凍らせる必要があったり、仕上がり具合がわかりにくく終夜運転で乾燥させることが多いなど、煩雑な操作が求められます。
V10 Touchでは、溶液の入ったバイアルをセットしてボタンを押すだけ。わずらわしさを全く必要としないV10 凍結乾燥モード、ぜひお試しください。
<< 特徴 >>
- 事前に凍結させる必要なし。気化熱で自然と凍結します。
- 液晶モニタでの終点モニタリングが可能。室温まで戻れば凍結乾燥終了です。
- 短時間で粉末化。
<< 用途 >>
- 少量の精製の後処理として
- 大量の凍結乾燥前の部分処理、先行評価用サンプルの取得に
- 溶液状態で不安定な化合物の短時間での粉末化
大切なサンプルを守ります
システムの正確に温度制御を行うことができます。ボルテックスエバポレーションを採用しているため過剰な加熱から守り、大切なサンプルを失う突沸の心配もありません。
自動終了検知機能で、サンプルの収率を最大限キープします。
Eliminate Reformatting
化合物を、選択したバイアルに直接濃縮します。サンプルの別の容器への移し替えや、再調整などの煩わしい作業を最小限化し、実験室での生産性を向上します。
グリーンケミストリー
V-10 Touchシステムは環境汚染への配慮を考え、気化した溶媒の98%をシステム内でトラップし、大気放出を極力低減するよう設計されています。
斬新なオペレーション
使用するプログラムはシンプルなタッチパッド操作で行います。プログラムは予め入力されているものを使用、またはユーザーが最適な溶媒流去条件へ編集して使用することも可能です。
コンパクトな設置面積
オペレーションに使用するキーパッドをはじめ、耐溶媒性のバキュームポンプや冷凍コンデンサーはシステム内に非常にコンパクトに設計されており、手狭な実験スペースにも設置することを可能にします。
ホワイトペーパー
システム仕様
サンプルデリバリー | シリンジポンプ |
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バイアルサイズ | 4 mL (crimp-top HPLC vial) 8 mL (crimp-top HPLC vial) 16 mL (crimp-top HPLC vial) 20 mL (scintillation vial) 30 mL (scintillation vial) |
電源 | 200–240 V, 50/60 Hz, 10A, 最大消費電力 2100VA |
寸法 (幅 x 高さ x 奥) | 40 cm x 48 cm x 53 cm (W x D x H) |
重量 | 50 kg |
ネットワーク | Rs232 or TCP/IP Switched I/O |